Thanks Days Style:佐伯チズ 美肌師
肌はもちろん、内面から輝き続ける夫婦であるために、何をすべきか。心、食、肌の3方向からアプローチします。
第3回 若く美しい肌をキープするスキンケア
美肌師・佐伯チズさんの美容メソッドは、お金をかけずにキレイになれます。それだけではなく、男女問わず美肌になれると大評判。最終回の今回は、佐伯さんによる美肌のためのデイリーケア、マッサージ方法などを紹介。体の内側から輝く肌になる総仕上げをしてください。
手をかければ、肌は必ず応えてくれる
毎日のスキンケアが大切と佐伯さんはよくおっしゃっていますが、それはなぜでしょうか?
もちろん、サロンに行って肌のケアをすることも美肌のためには効果がありますが、普段から何の手入れもせず、日ごろの不精を挽回するためにサロンに行くのは意味がありません。やはり、肌は自分自身で作り上げるもの。評判のエステサロンに行ったり、高価なスキンケアアイテムを買ったりして、肌がきれいになるのをじっと待っていただけでは、それほど変化はないはずです。なぜなら、それは人任せにしているからです。自分自身で「一滴入魂」の気持ちで、五感を開放し、肌に潤いを届けるようにスキンケアをすることが、大切です。
このことを革靴に例えてみましょう。大切な革靴はいつまでも美しいまま使いたいから、クリームを塗ったり、汚れを落としたり、かかとをメンテナンスしたり、履いて状態をチェックして、適切な処置をして長くよい状態で履けるように手をかけますよね。肌も同じことです。カサカサしてきたら、たっぷりと水分を補います。くすんできたらスクラブ洗顔料で洗います。こういうシンプルなことを毎日続けるからこそ、肌は輝き続けます。つまり、肌は手をかければ応えてくれるんですね。
スキンケア方法は、十人十色でその人に合った方法があります。多くの人に共通して肌のために行うことがあれば教えてください。
例えば、リンパマッサージです。私達の体には血管と同じように「リンパ管」という管が張り巡らされています。この中には、老廃物を運ぶリンパ液が流れており、この流れが滞ると、くすみやシミ、吹き出物などの肌トラブルが起こりやすくなったり、むくんだりします。リンパマッサージは、キレイな肌を作るベースであり、まさに体内のクレンジングです。
リンパ管の中継地点になるのが、リンパ節です。耳のうしろ、首の両側、鎖骨のくぼみ、わきの下にリンパ節があります。ここを刺激すると流れがスムーズになり、肌がワントーン明るくばら色の頬になっていくのがわかると思います。いきなり顔のお手入れに入るのではなく、わきの下や耳のうしろ、鎖骨、首筋など丁寧にマッサージしてください。なるべく体内に溜め込んだ老廃物を押し流すような気持ちで行うとベストです。肌の艶がまったく違ってきますよ。
このリンパマッサージは、男性にもぜひやってほしいものです。というのは、熟年世代の男性は耳の後ろから加齢臭が出てきます。これは実はリンパ液の滞りも原因なんですね。マッサージが億劫という人は、耳を引っ張るだけでもOK。朝やお風呂上りに耳を引っ張って、リンパ管の流れをよくすれば、加齢臭対策になるとともに、肌も若々しく変化してくるはずです。
肌に乗せるものは、1回手で温める「ひと手間」が大切
美しい肌を保つためには、日常のケアと自分の肌や目的に沿ったアイテムを選ぶことが大切なのですが、そのほかに気をつけることはありますか?

化粧品はいったん手のひらに乗せて、温めることです。この「ひと手間」が、肌への浸透を高めます。そしてその温めた化粧水を、指先で肌に入れ込むこと。30代を過ぎると、化粧崩れが気になり、外出先で化粧直しをするのが大変と気になっている人も多いでしょう。ベースの肌がきちんとできていれば、化粧直しの回数も減るはずですよ。
あとは、夜のケアですね。夜はクレンジングで丁寧にメークを落とすこと。目と口のポイントメークは専用のクレンジング剤で最初に落とし、その後はクリーム状のクレンジング剤で丁寧に落としてください。その後、洗顔をしたら、コットンに化粧水をしみ込ませて、ローションパックをしましょう。肌にとって、汚れは大敵なので、週に1回はスクラブ洗顔をして、汚れを落としてください。
ラップとはちみつで、唇のカサツキをOFF
これからのシーズン、肌や唇のカサツキが気になります。対策方法を教えてください。
まずはローションパックです。肌はカット綿に500円硬貨大の化粧水をしみ込ませて、5枚に裂き、顔を覆うように3分間パックすること。これを続けていくと、保湿された肌になっていきます。唇のケアですが、これからのシーズンはひび割れたり皮がむけてしまったり、乾燥によるダメージが気になります。そうなると口紅を塗っても、なんとなくさえない印象になってしまいますよね。
唇の荒れを抑えるのは、昔から言われてきたはちみつです。やり方はカンタン。はちみつをたっぷり唇に塗ります。その上に、唇を覆うくらいに切ったラップをかぶせます。5分パックしているだけで、唇がしっとりしてきますよ。
肌が乾燥したり唇がひび割れたりするのは、代謝が悪くなっていることも原因。そういう時は、親指の腹であごから耳に向かってリンパ腺を押し、その後耳の下を押さえて首にかけてマッサージしてください。老廃物が流されて、明るい肌になっていきます。
言葉の力も使い、美肌に導いていく
美肌のために、毎日の生活に気をつけることはありますか?
肌を誉めることです。例えば、鏡を見ていて、今日の肌は昨日より調子がいいとおもったら「まあ、なんてキレイな肌なの、若々しくてステキだわ」と口に出して言ってみましょう。初めはなんとなく照れくさくても、誉める言葉を口にするといい気分になってくるはずです。あとは、恋をすること。恋といっても現実的に恋愛するのではなく、雑誌やテレビの有名人に「まあ、あの方ステキだわ!」とときめくこと。ときめくことは、美容液が肌に浸透するのを手助けしてくれます。
何事においても、思うことが重要です。「きれいになってね」と思う心が肌をきれいにし、「おいしい」「楽しい」と口に出すことによって、毎日をより楽しく過ごすことができるのです。
佐伯 チズ Profile
美肌師。外資系化粧品会社を定年退職後、エステティックサロン「サロン ドール マ・ボーテ」を開業。その後「佐伯式美肌塾チャモロジースクール」を開校。著書も多数あり、これまで出版した書籍は累計400万部を突破。世の多くの女性に“きれい”の魅力を伝道するために、執筆活動、雑誌、講演やテレビ出演などさまざまな場で活躍をしている上に、現在でも現役エステティシャンとして女性の肌をお手入れ中。近著に『キレイの躾』(世界文化社)がある。
これでインタビューは終わりです。長い間ありがとうございました。